AIやデータサイエンスのスキルは、今や業界や職種を問わず、ビジネスの「共通言語」となりつつあります。しかし、いざ学ぼうと思っても、短期集中型の民間スクールから、じっくり理論を学ぶ大学のプログラムまで選択肢は多岐にわたり、「どこで学ぶのが正解か」と迷う方も少なくありません。
そこで今回は、信頼性の高い大学・高専が提供するプログラムを中心に、基礎から応用まで学べる学び場をピックアップしました。
大学系のプログラムは、文部科学省の「認定制度(MDASH)」に基づいた体系的なカリキュラムが多く、文系・理系を問わず「本質的な理解」を深められるのが特徴です。キャリアの土台となるリテラシーを身につけたい方も、実務に直結する専門性を磨きたい方も、未来の自分への投資として、最適な一歩を見つけてみてください。
名古屋市立大学

『名古屋市立大学』は、医学部から芸術工学部まで多様な学びを展開する総合大学です。同校では、デジタル社会の「読み・書き・そろばん」である数理・データサイエンス・AIの基礎を全ての学生が修得できるよう、全学部を対象とした「数理・データサイエンス・AI教育プログラム」を実施しています。
このプログラムは、文部科学省の「リテラシーレベル」に認定されており、その質の高さが証明されています。特徴的なのは、学部ごとに最適化されたカリキュラムです。例えば医学部では「医療統計学基礎」、データサイエンス学部では「情報の法とセキュリティ」といった具合に、それぞれの専門領域に合わせた科目が用意されています。
単なるPCスキルの習得に留まらず、社会におけるAIの必要性を理解し、情報技術を使いこなすための基礎知識、さらにはセキュリティや倫理観までを網羅的に学習。将来どのような道に進んでも、データを正しく扱い、活用できる能力は大きな武器になるはずです。
2023年に開設されたデータサイエンス学部を中心に、大学全体でデータ駆動型の次世代人材育成に注力している同校。確かな理論と専門性を掛け合わせたい方にとって、見逃せない選択肢と言えるでしょう。
宮城大学

『宮城大学』は、看護・事業構想・食産業の3つの学群を擁し、実社会で役立つ「実学」を重んじる公立大学です。同校では、現代社会の必須スキルであるAIやビッグデータの活用能力を養うプログラム「MYU-MDASH」を展開しています。
このプログラムは、文部科学省の「リテラシーレベル」に認定されており、全学群の1年次必修科目として組み込まれているのが特徴です。PCの基本操作から、AIの基礎理論、そして記述統計を用いたデータ分析の手法までを体系的に学習。「コンピューターリテラシー」「情報化社会と技術」「基礎統計学Ⅰ」という3つの柱を通じて、データに対して正しい解析技術を持ち、妥当な解釈を導き出す力を身につけます。
特筆すべきは、その「実学」へのこだわりです。農食の未来を切り拓く現場や、地域ケアの最前線など、各専門領域の課題と結びついた教育が行われているため、学んだ知識をどう現実に活かすかという視点が自然と養われます。
「文系・理系を問わず、社会に出る前に確かなデジタル基盤を築きたい」と考える方にとって、宮城大学の徹底したリテラシー教育は、変革する社会を生き抜くための力強い武器となるでしょう。
大正大学

『大正大学』は、仏教の精神を背景に「智慧と慈悲の実践」を建学の理念に掲げる私立大学です。文系大学としての伝統を大切にしながらも、デジタル社会における「データの読み解き」を現代の必須教養と捉え、全学生必修の「データサイエンス教育プログラム」をいち早く導入しています。
このプログラムの最大の特徴は、文科省の認定制度において、リテラシーレベルの中でも特に優れた取り組みとして「プラス選定」を受けている点です。文系の学生が数理やAIに対して苦手意識を持たず、自らの意志で利活用できるよう、教員・チューター・SA(スチューデント・アシスタント)が連携して授業内外の学修を徹底サポートする「チュートリアル教育」を展開しています。
学びの内容は極めて実践的です。単に知識を蓄えるだけでなく、ExcelやTableau(データ可視化ツール)を使って実際に手を動かす演習を重視。さらに、産官学連携によって企業や自治体から提供された「実データ」を用い、社会課題の解決提案を行うPBL(課題解決型学習)にも取り組んでいます。
「主観ではなく、データに基づいて意思決定を行う」というデータドリブンな思考を、文理の枠を超えて身につけたい方にとって、これ以上ないほど手厚い環境が整った大学と言えるでしょう。








